2011年10月30日日曜日

好きな音楽⑤

こんばんは、key担当のるんるんです。いつまで経ってもこの名前で自己紹介するのに慣れません笑

さて、『好きな音楽』ということでいくつか紹介させていただきたいのですが、実は僕、同様のテーマを個人ブログでやっております。
そこでのコンセプトは、「超有名とは言えない名曲に、もっと陽の光を当てたい」というものです。
毎週一回月曜に更新のペースで、現在76曲までレビューしているので、良ければそちらも併せてご覧ください。
(選曲・感想・分析どれも節操がないので、暖かい目で覗いてやってください。)

『音の水族館』
http://blog.livedoor.jp/sound_aquarium/


今回は、僕の好きな音楽かつ、「時代を象徴する曲」を選んでみました。なので、有名どころばかりになってしまいましたが、ご容赦ください。

1.『青春時代 by 森田公一とトップギャラン』

歌謡曲・グループサウンズ最高ですよね!今と違いシンセサイザーやエフェクトの技術が余り発達していない為に逆に味わえるシンプルな曲構成が新鮮です。この曲も歌詞はストレート過ぎてちょっぴり恥ずかしくもなるのですが、今でも充分共感できるメッセージなのではないでしょうか?
美しいコーラスワークも聞き所です。

1976年日本。作詞家・作曲家・演奏・歌い手が分業化されていた時代です。



2.『炉心融解 by iroha』


逆に、30年の間に世界の音楽の在り方がまったく変わったことを象徴するのがこの曲、『炉心融解』。
まあ正直ボカロ好きな人なら誰でも知ってる超有名な曲ですね。

ボーカルまで含めて楽器は全て打ち込みに変わり、音源は生楽器一切なしのオールシンセサイザー。
世界観は完全な非日常を歌った幻惑的で退廃的なもの。上記の『青春時代』とは180度違います。

そして何より、この400万回を超える再生数を誇る曲を、完全に一般人が作っている、という事実。
21世紀の音楽は、作詩・作曲・動画の全分野においてプロ/アマの境界線は薄れ、発信者と受容者の区別もなくなりつつある、という歴史の変化点にいる訳ですね。(それは同時にビジネスとしての音楽の危機でもあるのですが)
ボーカロイドを生み出し、DTMユーザーが多い日本はそんな新しい音楽スタイルの最先端にいます。

まあ何にせよこの曲、大好きです笑



3.『トゥランガリーラ交響曲 第五楽章 星たちの血の喜悦 by オリヴィエ・メシアン』


まるで音が瞬間移動するような狂気のブラスと縦横無尽に刻まれるピアノ、嵐のようなストリングス、そしてオンド・マルトノと呼ばれる電子楽器。
フランスのクラシック作曲家メシアンの最大規模の楽曲にして最高傑作、「トゥランガリーラ交響曲」のハイライトとなる第五楽章は、まるで宇宙全体を押しつぶすかのような壮大な曲。歴史の誕生から終焉までを極彩色の音の洪水で表現したような異常な曲です。

1948年に発表されたこの曲は現代音楽の一つの代表作であり、調性からの逸脱、電子音楽との融合、音楽の外から観たコンテクストを含むことで作品表現とする芸術の在り方(例えばジョン・ケージの『4'33』は、「楽器を演奏しないことによる観客のざわめきが音楽だ」という聴覚から離れた「解釈」を作品の根幹としています。)、これらの一つの集大成でもあると位置づけられています。



4.『悪の教典 by Emerson , Lake & Palmer』


1960年代終わりに登場したプログレッシブロック。それらは通常のロックの概念を破壊するため、先進的な試みを多く取り入れたバンドのことを指します。
そんなプログレの代表選手Emerson,Lake&Palmerの『悪の教典』。シンセの多用、変拍子、他ジャンルとの融合、大作主義、プログレの特徴を満遍なく満たす名作です。長いですが飽きさせません。
個人的な話ですが、キース・エマーソンは一番憧れるキーボーディストです。彼ホント頭おかしいです。だって・・・




演奏しながらピアノごと空中で縦回転しちゃいますから!



5.『鉄道猫スキンブルシャンクス from CATS by Andrew Lloyd-Webber』


ミュージカルと言えば『CATS』、と言って差し支えないくらい『CATS』は世代を超えて広く愛されています。そんな著名な作品の人気の一端を荷っているのが『鉄道猫スキンブルシャンクス』。聞いててウキウキしてくるいい曲です。

ミュージカルと言うのは元々映画との差異化をはかり、よりエンターテインメント性の高い芸術を目指して作られた舞台表現です。そこに求められる音楽は「耳に残るキャッチーなメロディ、希望に満ちたフレーズ」です。この曲はそういう意味で正にミュージカル音楽を代表する名曲だと言えるでしょう。



・・・大分長くなってしまったのでこの辺りで筆を置きたいと思います。
最後に、世界一美しい曲の一つ、Stingの『Shape of my heart』で締めさせて下さい。(動画は原曲でなく、J.Grobanとの共演ver.です。)
有無を言わせぬ圧倒的な説得力を感じてもらえれば幸いです。
本当にいい音楽の前に、言葉は意味を持たないのです。

6.『Shape of my Heart by Sting』

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